vol.1 子どもが輝く 小宮小学校のさんすう教室│ハチポ(子・コラム )

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市民コラム

子・コラム (学校を支える地域の底力)

子・コラム (学校を支える地域の底力)

コラムニスト:吉 弥朗さん(八王子市在住)
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■コラム紹介:
混沌とした世情の中、学校運営に地域の力が一層必要になってきた。文科省も家庭・学校・地域の新たな連携を危機感を持って呼びかけている。当コラムでは、心豊かな学校ボランティアの粋な活動を紹介していく。

vol.1 子どもが輝く 小宮小学校のさんすう教室

2008年12月27日

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トップバッターは、小宮小学校での市民による「さんすう教室」。子どもが必要としていることを応援してあげることが、こんなにも子どもに喜ばれるものか、自信を高めるものかということを痛切に感じる素晴らしい活動である。
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金曜日、授業が終わると子どもは跳んでやってくる。実力に見合った自分用の問題を自発的に解き始める。わからなくなったら市民ボランティアが1:1状態でアドバイス。解けたときの子どもの笑顔!ボランティアが、言いようのない良質の充実感を味わえる至福の一瞬である。

教師が、教えたくても手が回らない現状の中、浅見校長、阪田副校長の決断も見事だった。「+-×÷算を教えてもらうのにむずかしい準備は要らない、大筋が決まったら実践していく中で改善していけば良い。
現実にここに困っている子が居る!この子に元気を与えてほしい!」という志と、大矢久美子さんたちの「こどもの成長のお役に立ちたい」という志が一致してスタートしたのは、ちょうど一年前。

子ども6人、市民4人、暗中模索でスタートしたが、子ども同士のくちコミと、先生方に信頼されて「この子もお願いします」という依頼増で、今や子どもの登録者48人、市民ボランティア16名となった。1時間後子どもが帰ると大人の会議。一人ひとりをどうアドバイスしていくか真剣な情報共有が始まる。問題づくりも忙しい。苦労を苦労と思わず「次の大人」の成長と次の社会の持続を願うボランティアたちの粋な生き方が嬉しい。
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運営上のコツはある。それは、今までの考え方に固執せず新しい方法を創造すること、意識改革することである。学校ボランティアで言えば、出来ない理由で足踏みせず出来ることからやっていくこと、仕組みづくり段階から市民が参画すること、非専門家を頼ること、校区以外の人も頼ることなど、今までとは異なる考え方が必要になる。

実践を続ける中で信頼感は創られていく。はじめは、領域に踏み込まれるようで面白くない先生もおられたかもしれない。双方が営々と築いた信頼関係が、今では子どもに自信と笑顔をもたらしている。 

様々な立場の大人たちの「協働」によって、小宮小学校では学習支援のひとつの形が根付いた。子どもは、支えあうことの嬉しさを体得しながら学び、ボランティアは、自らも成長する共育(ともいく)の喜びをかみしめている。このような光景がまちに広がれば、支えられた子は、大人になったとき、弱くなった高齢者を支える気になるだろう。さもなくば・・・。将来について一条の希望も湧いてくる学習支援活動である。