Vol.20 父親の子育て環境│ハチポ(保育サポーターの子育て息抜きコラム)

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コラムニスト:小金沢 尚代さん(保育サポーター はちっ子 代表)
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■コラム紹介:
このコラムでは、4歳の子どもを持つママである私が、主に未就学児のお子さんをお持ちのママやパパが共感してくれるような子育てのハナシを、子育て支援の活動をしている市民団体の代表であるもうひとりの私が、子育てを応援する視点でお届けします。皆さんのちょっとした息抜きになれば嬉しいです。

Vol.20 父親の子育て環境

2009年06月28日

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昨今では、父親が母親と一緒になって子育てをすることが当然とされつつあります。ママたちの声を聴くと、父親にもっと子どもと関わって欲しいと感じているようです。しかし、いくらやりたくても、仕事をしながらの限られた時間の中で子育てに関わるのは、企業の環境がある程度整っていなければできない…という状況はよく分かります。

NPO法人ファザーリング・ジャパンと第一生命経済研究所は共同で、平成21年の4~5月に「第3回父親が子育てしやすい会社アンケート」を実施しました。従業員数301人以上の全上場企業2,224社に調査票を郵送して、有効回収数74社を得たそうです。

その中で、「父親が子育てしやすい会社」3つ星ランクを獲得したのは…

 ★★★ 株式会社日立製作所
 ★★★ 三菱電機株式会社
 ★★★ 株式会社NTTデータ

【回答企業の平均的な就労環境・制度】

・ 年間総実労働時間2,079時間
・ 短時間勤務:子7歳まで、最短時間5.5時間、男性取得者あり27%
・ 有給休暇:付与21日、消化11日
・ フレックスタイムあり(66%)、ノー残業デーあり(73%)、ワークシェアリング制度・関連取り組み(8%)
・ 育児休業:子1歳まで、有給扱いなし、昨年度男性取得者あり(51%)
・ 配偶者出産休暇3日
・ 子どもの看護休暇5日(最頻値)、約半数の企業が有給化した日あ
・ 出産祝い金(82%、平均3.5万円)、子をもつ社員への手当て(平均1.5万円)、在宅勤務(22%)
・ 単身赴任あり(93%)
・ 社内報啓発(65%)、子育て・次世代育成研修(管理職向け37%、男性一般社員向け22%)
・ 会社代表の子育て支援・ワーク・ライフ・バランス発言あり(54%)
・ 父親向け研修実施(11%)
・ 社員の子ども向け事業所・工場見学(51%)

となっています。

景気が良いとは言えない現在の状況の中、中小企業としては、余裕がなくて実施したくてもできないとは思います。では、実際にやっている企業は、何のために実施しているのでしょうか?

・ ワーク・ライフ・バランス推進は経営戦略か?
 「重要な経営戦略」(56%)、
 「どちらかといえば重要な経営戦略」(35%)、
 「どちらかといえば重要な経営戦略ではない」(10%)

・ 男性社員が子育てしやすい会社にすることの効果(上位3項目)
 1,「優秀な人材の確保」(76%)
 2,「士気向上」(66%)
 3,「ブランドイメージ」(57%)


・ 今後、男性社員が子育てしやすくするための就労環境整備は?
 「推進する」(49%)、
 「どちらかといえば推進する」(32%)、
 「どちらかといえば推進する状況ではない」(18%)、
 「推進する状況ではない」(1%)

NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事の安藤哲也さんは、「今後は『やっている企業』と『やってない企業』の二極化が進むでしょう。90年代以降に女性の両立支援を継続してやってきた企業がいま業績を伸ばしているように、こうした厳しい状況下で「いまだからこそ」と男性のWLB を推進する企業が10年後、20年後のエクセレントカンパニーになっているはず。企業経営者の皆さんにはそうした長期的視点を持って、父親が育児しやすい企業社会(文化)の醸成にご努力いただきたく思います。」とおっしゃっています。

私はこの調査結果を読んでみて、「環境が整った大企業の社員しか子育てに参加できないのか?」と思いました。世の中の父親の中で、大企業の社員は一握り。しかし、そうでない父親の方が圧倒的に多いのに、実際に子育てに関わっている父親は大勢います。限られた時間の中でも、出来ることはあるのです。

そしてもうひとつ、「フレックスタイムやノー残業デーで早く帰ったパパは、家で何をしているのか?」という疑問です。せっかく会社が作ってくれた時間を有効に使いましょう。何をしていいのかわからないというパパは、まずはママの話を聴いてみてください。

「何かできることはあるかな?」と。

その時、パパは決して「何か手伝おうか?」と言ってはいけません。第3者的な、外部の立場から言っている雰囲気は、ママをいらつかせます。些細なことのようですが、くれぐれもお願いします。

全てのパパとママが、笑顔でいられるような世の中になるように私も頑張っています。パパとママが笑顔なら、子どもは幸せなのです。

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